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第1話 土ってなんだろう -土壌の生成について-


土とはなんだろ?
皆さんは、土とはどんなものだと思いますか?
現在では、コンクリートとアスファルト舗装に固められ、日常生活で土と接する機会が少ない人も、比較的、土と接する機会が多い人も、改めて問われると疑問に思いませんか?
農業生産に土が深くかかわっていることは周知のことですが、土がどのようなもので構成され、どのような機能を持つかを知る人は少ないと思います。本コラムでは第一弾として土はとはどんなものかを述べます。


土 (以下、土壌とします)は、どのようにしてできたかご存知でしょうか?地球が誕生した時には、土壌はありませんでした。では、いかにして土壌は作られたのでしょうか?土壌は、2つの作用によって生成されました。まず、地球が誕生した時から存在した岩石が風化作用を通じて、細かく砕かれました。例えば、石を高い所から落としたとします。それによって、細かく砕かれる、または、滝の下に石を置いておくと小さくなる、これらが風化作用です。この風化作用によって、土壌の母材が生成されました。この母材に、植物や生物の遺体が入りこみ、分解され有機物として含まれたとき、土壌が生成されたといえます。つまり、土壌とは、岩石が風化作用によって細かく砕かれ、それに動物や植物の遺体が加わってまじりあい、安定的な状態 (平衡状態)になった自然物です。

土壌の構成物は、礫 (2.0 mm以上)、砂 (2.0〜0.02 mm)、微砂 (シルト) (0.02〜0.002 mm)、粘土 (0.002 mm以下)や植物、動物遺体の分解物である有機物です。土壌は一様ではなく、大きさや有機物の量はそれぞれで異なり、人間と同様に個性を持っている物です。例えば、日本の土壌と東南アジア諸国の土壌、ロシア、アメリカの土壌は性質が異なります。これは、、元となる岩石や環境が異なるためです。また、読者の家の庭の土壌と、著者の家の庭の土壌は違うでしょう。同じ国内でも性質は大きく異なります。我が国では、土壌を24の土壌群に分けています。下に我が国の土壌分布図を載せました。これより、日本は褐色森林や黒ボク土が多いことがわかります。あなたの地域の土壌はどうでしたか?
 



東北大学より引用

 

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